経歴

初代 西村圭功

祖父、本名・平市(1900-1945)は、千家十職・中村宗哲の流れを汲む塗師・田中広雲斎に弟子入りするため、鳥取の米子から京都へ入洛。上塗りの技術を習得し独立。お椀などの食器の上塗りを得意とする。

二代 西村圭功

父、本名・功(1932-2012)は初代の弟子、叔父の井上圭斎に師事。茶道具の上塗りを得意とする。中でも塗師・鈴木睦美氏(二代 鈴木表朔氏が父)との仕事が代表的な仕事となる。

当代 西村圭功

本名・圭(1966-)は、三代・鈴木表朔に師事後、父の二代圭功に弟子入り。茶道具、食器、撓め作品からアートピースまで幅広い作品を手掛ける。撓め作品は二代圭功が鈴木睦美氏の作品の上塗を担当したことから、大きな影響を受け、当代の撓め作品へと結実している。

初代 西村圭功・二代 西村圭功・井上圭斎
右・初代圭功と初代の膝の上に乗る二代目
左・初代の弟子、叔父の井上圭斎
二代 西村圭功・三代 西村圭功
右奥・二代圭功、左・当代
Photo Naoyuki Ogino

三代 西村圭功 | 西村圭功漆工房代表

1966年上塗師 二代西村圭功の長男として京都に生まれる
1985年京都市立銅駝美術工芸高校 漆芸科 卒業
三代鈴木表朔に弟子入り
1994年家業の跡継ぎとして独立
2003年(財)伝統的工芸品産業振興協会『伝統工芸士』の認定を受ける
2008年三代西村圭功を襲名

個展

2016年「西村圭功展 塗り立て」カホギャラリー(京都)
「西村圭功展」イムラアートギャラリー(京都)
2019年「西村圭功展」カホギャラリー(京都)
「西村圭功展 -対話するかたち-」高島屋京都美術画廊(京都)
2020年「Dialogue -Another story-」 Galerie Ashiya Schule(神戸)
2021年「西村圭功展」カホギャラリー(京都)

グループ展

2010年二人展「楽と漆」Espace Culturel Bertin Poiree(パリ)
2014年「素材の美」Galerie Marianne Heller (ハイデルベルグ)
「一器一菓」日本橋三越(東京)
2015年「京漆器展」みやこめっせ(京都)京都府知事賞受賞
2016年「京漆器展」みやこめっせ(京都)京都市長賞受賞
2018年「SHOKUNIN」ポートランドジャパニーズガーデン(ポートランド)
2019年「生まれ変わる伝統 -イセコレクション所蔵現代日本の工芸品」香港大学美術博物館(香港)
2020年「Savoir-faire des Takumi 対話と共創」アトリエ・ド・パリ(パリ)
日本橋高島屋美術工芸サロン(東京)

アートフェア

2013年「collect 2013」Saatchi Gallery(ロンドン)
2017年「シンガポールアートステージ」マリーナベイ・サンズ(シンガポール)
「アートフェア東京 2017」東京国際フォーラム(東京)
「KOGEI 金沢 2017」The Share Hotels KUMU(金沢)
2018年「アートフェア東京 2018」東京国際フォーラム(東京)
2020年「collect 2020」サマセット・ハウス(ロンドン)
三代 西村圭功 KEIKOU Ⅲ NISHIMURA
Photo Tadayuki Minamoto

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