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2025.1.4

漆 宇宙 西村圭功

漆 宇宙    西村圭功     

imura art gallery

2025/1/11 土― 25 土 12時~18時 閉館日 日・月・祝

私は自然物である漆の中に宇宙を感じる。

それは果てしなく大きな 円・縁、 サイクル・循環、 和・輪。漆はアジア地域において、人類が道具を発明しはじめた頃から活用されてきた。人は漆の木を植え、育て、樹液を採取してそれをまた木に塗り戻すというサイクルをはじめたのである。それから約一万年後、アジアにも少し遅れて来た産業革命の時でも、奇跡的に途切れることなく漆はそのまま残った。現在私の漆の畑でも漆の木が私の手を借りて生き続け、漆の木が育つのも、漆の樹液が塗られて、艶めかしい塗膜になるのも、すべては人の手を通してでないと漆が活かされない。この大きなサイクルの中に入って自然の一部になっている自分の事を誇らしく思う。私が漆を触る時、私は私のエゴを極力無くして自然物である漆や木と対話してそれらの個性を尊重する。そうなる事で一人の小さな人間の存在を脱いで、大きな宇宙的サイクルに身を委ねることが出来るように思う。

2023.10.24

アサギ椀展

「白 Marunouchi」

2023年10月21日(土)- 10月29日(日)
午前11時-午後6時 会期中無休
  https://www.hakumarunouchi.com/
かつて京の庶民が愛用していたと伝わる浅葱椀。
京漆器の技術と伝統を次世代に受け継ぐため、
木地師と塗師、漆精製師、木材生産者らが知恵と力を合わせ、
私たちの暮らしに寄り添う現代のアサギ椀が生まれました。
アサギ椀は人と人をつなぎ、森の再生にも貢献しています。
今展ではアサギ椀を担う若き作家たちの作品もご紹介します。

木地 永井綾、上田量啓
塗り 飯島勇介、後藤久美
サポート 西村圭功

https://www.hakumarunouchi.com/
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