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2022.4.19

漆のタネが発芽しました

大原の漆の植栽とは別に産技研の竹浪さんからもらった漆のタネを工房で蒔きました。
約2週間経った今日、数個発芽しました。
漆のタネは漆蝋で固まっており、そのまま蒔ただけでは発芽しません。
漆のタネは漆の実を鳥が食べて遠くに運ばれます。タネは胃の中で消化されないよう蝋でコーティングされており、糞となって地面に落とされる頃、蝋がちょうど溶かされて発芽するという仕組みだそうです。ですので、希硫酸に浸して蝋を溶かす前処理が必要で、その処理を竹浪さんがしてくれたのを頂きました。竹浪さんは毎年、発芽させて苗を育てておられますが、年によってかなりの差があるものの発芽率は約5%ほど。1000個蒔いて発芽して苗にまで育つのは5個程度。なかなか厳しいです。
今回私は100個ほど蒔きました。今のところ発芽は8個。ここから芽が伸びてきても原因不明の突然死するらしいので、まだまだ気が抜けません。
これから発芽した芽をバーミキュライトに移動し、根が伸びてきたら植木鉢へと。
さて、株になって大原に植栽できるのでしょうか?
新たな楽しみが増えました。

2022.4.6

漆のタネを蒔く

京都産業技術研究所の竹浪さんから戴いた夜久野産の漆のタネ。
発芽させて育ててみようと思います。
この中からいくつ発芽するでしょう??

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